彼と付き合って1週間が経った頃。
『俺んち来てよ』
と誘われて。

少し拒んだけど、みんなから大人気のグループにいる彼の気を悪くさせたくないって気持ちから、流れに逆らうことができなくて、そのままキスされて。


キスだけなら……。
そんな安易な考えで。
ギュッと目をつぶって。


パシャ


突然、横からシャッター音がして。


目線をあげると、横に、彼がスマホを片手に向けていた。


『……はい、俺の勝ち』


『えっ、』


『賭けてたんだよね。あいつらと。小山と1週間以内にキスできるか』


一気に血の気が引いて、身体が震える感覚を今でもよく覚えてる。


『ってことで、続き、』


固まってる私をよそに、そういった彼は、また私の唇を強引に奪ってから、キスをして。