顔を真っ赤にしてうつむく虎太朗。


「くそっ、親父…」

会場から冷やかしの声が沸き上がる。私も知らなかった彼の一途な想い。そっと虎太朗の手を握る



「 さぁ新婦も知らなかった新郎の大事な秘密のアルバムが公開されましたがここでまた新たな一枚を追加させていただきたいとおもいます」

会場が明るくなり私たちに照明があてられる。

「新婦のお父様が今日のためにとお二人の幸せを願い作られましたウェディンケーキです。どうぞ皆様前にこられてアルバムに納める素敵なお二人の写真をおとりください。」