「お前はバカか? これから大学生になる分際で何をぬかしてるんだ?
親の金で大学に通うのに葵ちゃんと結婚だと!?半人前のくせに何を言ってるんだ?」


「……っから……一緒に住みたいから…」

虎太朗はふてくされながらボソリと呟いた。

そんな虎太朗に父はぷっと吹き出した。

「あははは!
虎太朗くん、そんなに葵が好きでいつも一緒にいたいのかい?
そうか、そうか。
小さい頃からずっと葵だけをこんなにも大事に想ってくれて嬉しいかぎりだよ。」

と優しく微笑んだ。