会話がないまま、お互いに熱がこもらないひんやりした手をつなぎ葵を家まで送った。

いつも別れ際にかわすキスさえ躊躇する。
 
……今は歯止めが効かなくなる自分が怖かった。

「葵、ごめん、、、
また、連絡する。おやすみ」

泣きそうな笑顔を向けることしかできない自分にいやけがさす。

心が、、、身体が、、、

  葵を求めてやまない、、、、、