大天才魔法使いリリーの話

今も兄は眠っている。

本当なら次期国王は兄だったはずなのに。

兄は未だ意識不明。

兄貴...。

*アルトside end*


「リリー、遅かったわね。初日はどうだった?」

「えぇ、図書館で有意義に過ごせていい初日を迎えられたわよ。それより、明日のバトルが楽しみで仕方ないの。」

「あら、初日は図書館に行ったのね♪リリーの事だから閲覧禁止に行ったわね♪あの魔法をかけたのは私なのだけれど、凄いわねリリー♪」

「ママにはお見通しだ笑」

「とても興味深いわよね。闇の帝王、ヴォルガについては読んだかしら?今ももちろんどこかで生きているわ。あの戦争以来、15年間何も無かったけれど、不吉な何か嫌な予感がするのよ。」

「その事でパパにも伝えて欲しいんだけれど、ヴォルガという人は禁忌の魔法でその生徒を魔人化させたと思うわ。優秀な生徒と言われていたけれど、遥かに強かったのよ相手が。じゃないと決してその魔法を受けることはないもの。」

「たしかにヴォルガは恐ろしいほどの魔力を持っていたわ。私とアルト2人でも、奴と相手するのはやっとだった...」

「今、ヴォルガが現れたとしたらこの国は...。」

「そうね...明日は国王も来られるらしいわよ。そして全校生徒や、騎士団や、調査隊の方も。ヴォルガの事もあって、優秀な魔法使いの明日のバトルを見に来てくださるらしいわ。」