大天才魔法使いリリーの話

あっという間に19時。もう帰らなきゃ。

にしてもやっぱり入学式早々図書館には誰も来ないか笑

*アルトside*
新入生代表挨拶が終わり、1人気になるやつを見つけた。見たことのない顔だから編入生なのか?にしても、本当に魔法使いなのか?と言えるほど、オーラがない。Dクラス以下レベルとでも言っていいくらい。分かりやすくいうと、一般人みたいな。それとも魔力をゼロにしてるとか?いや、そんなことできるはず...

俺がまさかDクラスに目が行くとは。

なぜか目が離せないような子だった。初めて異性に対してそう思った。

クラス移動で、校内をまわっているとき耳にしたのが、Dクラスに校長と大臣の娘が入学したとのこと。何故今のタイミングなのか?2人の娘ならば、小等科からやれたはず。

疑問は浮かんだが、本当に2人の娘なのかとDクラスなだけで散々彼女は言われていた。

だが彼女は物ともせず堂々とした態度でいた。

「アルト?終わったら騎士団に呼ばれている。魔人のことだそうだ。」

「あぁ。魔人の調査だろ。その仕業が目星がついて、わかったことがある。後で話す。」
俺に話しかけたのは親友のゼク。

入学をして、初めて友達ができたのがゼクだった。

俺とゼクは学園で上級生を超えるトップと言われている。実力主義の学園、シンカ魔法学園は小中の時も関係なく実力で判断される。学園生活だけでは魔法レベルを上げるのは困難。だから俺とゼクはバトルで技術を身につける以外にも、暗黒の森や、騎士団や調査隊にも参加した。それは8歳の頃。悪魔や精霊、魔物との出会いで、どんどん力をつけた。

俺の父さんがこの国の王。恥じない、民を守れる信頼なる強い後継者にならなければならない。

一体化魔法という最上級レベルの魔法使いにまでなった。俺が知る限り、一体化魔法を使えるのは、15年前の戦争を起こした、俺の兄だけ。だがそれは不完全で...

これは誰か兄を騙し、禁忌の魔法を使って引き起こされたことだ。