緑の風と小さな光 第2部

「今までは無かったとしても、新しい方法があるかもしれない。

まだどの魔法書にも書かれていない何かが。

…諦めない事だ。」

「……いい加減な気休めを言うな。さあ、入れ。」

エイダはセレを魔法使い用の牢に押し込んだ。

「今の所は貴様を殺す必要は無い。とりあえず大人しくしていろ。」

扉に鍵をかけ、エイダ達は先程の部屋へと戻って行った。

「……」

セレは牢の中に一人残されたが、その口元には不敵な笑みがあった。

「後はエルグとルルグにお任せだ。」