セレが少しでも反抗的な行動をしようものなら、ピアリが無事では済まないぞ、と見せつけている。
「どうしてだ?」
エイダが言った。
「何がだ?」
セレはエイダが何を質問しているのかわからなかった。
「痛い思いをするのはピアリだ。貴様ではない。それなのに、手も足も出せないのはどうしてだ?」
「お前は、仲間が傷つけられるのを見ても平気なのか?」
「…少し落ち着かない気分になるだけだ。貴様のようにはならない。」
「スヴィアと違って、僅かに心が残っているようだな。お前はスヴィアを心配しているだろう?」
「心配?私が?」
「元のアスヴィル国王に戻って欲しいのだろう?」
「……」
「多分、優しい国王だったのだな。」
エイダの表情が哀愁を帯びた。
「…こんなに変わってしまうとは…『竜のルビー』のせいかもしれない、と気付いた時にはもう遅かった…
私も色々と調べたのだ。魔法使いに聞きに行った事もある…でも国王陛下を元に戻す方法は何も無かった…」
「いや、もしかしたら…」
…元通りにはならないかもしれないが、竜のルビーの力を弱める事はできるかもしれない…
セレにはある考えがあった。
「どうしてだ?」
エイダが言った。
「何がだ?」
セレはエイダが何を質問しているのかわからなかった。
「痛い思いをするのはピアリだ。貴様ではない。それなのに、手も足も出せないのはどうしてだ?」
「お前は、仲間が傷つけられるのを見ても平気なのか?」
「…少し落ち着かない気分になるだけだ。貴様のようにはならない。」
「スヴィアと違って、僅かに心が残っているようだな。お前はスヴィアを心配しているだろう?」
「心配?私が?」
「元のアスヴィル国王に戻って欲しいのだろう?」
「……」
「多分、優しい国王だったのだな。」
エイダの表情が哀愁を帯びた。
「…こんなに変わってしまうとは…『竜のルビー』のせいかもしれない、と気付いた時にはもう遅かった…
私も色々と調べたのだ。魔法使いに聞きに行った事もある…でも国王陛下を元に戻す方法は何も無かった…」
「いや、もしかしたら…」
…元通りにはならないかもしれないが、竜のルビーの力を弱める事はできるかもしれない…
セレにはある考えがあった。

