「大体、君は何者だ? 見た所、君の方が年下だろう。君の方から自己紹介をするべきではないか?」

「…それは失礼した…俺はセレという。ピアリの父親から彼女の旅の供を頼まれている。こちらはエルグとルルグ。俺の友人だ。」

「…スヴィア様に害を成す者ではなさそうですね。ピアリを連れて行く事を邪魔しなければ、君達には何もしません。」

「そうはいかない…ピアリを返してもらいに来たんだ。」

「セレ。」

ピアリだ。

「私は今は戻らないわ。スヴィアという人に会ってみたいの。」

「……」

セレは考え込んだ。

「彼女が心配なら、君達も一緒に来ればいい。」

エイダが言った。

「!いいのか?」

「構いませんよ。だから、邪魔をしないで下さい。」

「…わかった。」

セレ達もスヴィアの城に行く事になった。