緑の風と小さな光 第2部

セレはそれを無視した。

「ピアリ、行くな。」

エイダは驚いた表情になった。

「…貴様には効かないのか…」

「何の事だ?」

「…仕方ない。こいつを抑えろ!」

セレはエイダが仲間の男に言ったのだと思った。

が、

「!?」

セレを羽交い締めにしたのはエルグだった。

驚いた一瞬の隙に、エイダに当て身を喰らった。

「うっ…」

セレはエルグに抱えられたまま意識を失った。

「お嬢さんは頂いて行く。」

軍服の男達はピアリを連れて去って行った。