「アイツは?」

白は、慌てることは無い。
むしろクール。

慌てるあたしが、バカみたい。

「大丈夫大丈夫!!
それより、あげはちゃん顔真っ赤だけど大丈夫?」

「うわぁ、本当だ!!
どうした?」

あーどうしょう。

みんな集まって来ちゃった。
「それよりさあ、車から出たら?
嫌でしょ?アイツの車とか!」

あ、そうだ。
まだ車の中ーーーー。

だけど、、あれ?立てない。
腰、抜けちゃった?

「あげはっ、ちょっとごめんね!」

フワリ、と身体が浮いた。

「きゃっ!」

抱き上げたのは、紛れも無い白。
やばい、赤くなる頰。

近い白の顔に、赤くなる。
普通にしなきゃなのにーーーー

どうしても、さっきのキスが
忘れられない。