「俺、血を分けた大切な妹がいた。

だけどーーーー妹に、思えないぐらい好きだった」


"お兄ちゃん"ーーーー。


「俺は妹にーーーーあげはちゃんを傷つけた男達とおんなじなんだよ。
最低なんだーー。
そして、死なせた」


"大嫌いなんてごめんね、本当は大好きだった"ー一。










「あたしは、ここに来て暖かいって思った。
黒が奴等と同じなんて、思ってないよ?
あたしーーーー黒、怖くないよっ。

黒は、暖かいよ?」

あたしは、黒に近づいた。
黒に抱きついた。


ギュッ、と抱き締め返した黒は優しかった。

「ーーーーありがとう、あげはちゃんっ」

奴等と同じ訳ない。