それをニコニコ顔のあげはが、不意に黒を見た。

「ありがとうっ!
可愛い〜!!」


ーーーー!!

無邪気な笑顔の、本当まだ、幼い少女の微笑みだった。

絶対に、キャンディよりあげはのが、可愛い。


直視した俺の頰を染め上げたのは、あげは自身。

周りを見たら、みんな赤い顔をしていた。



黒ーー?
一瞬真顔の、黒。

「そりゃ、良かった!
じゃあ俺先、部屋行くわ!
おやすみ、あげはちゃんっ」


黒ーーーー?



「黒、どうした?」

気のせいか、いつもの黒と違った。


「何が?
先、寝るからっ」


何がってわからない。

だけどーー何かが違った。


*龍side終わり*