*龍side*

初めて、あげはが俺と向き合ってくれた。
野郎四人に囲まれ犯される恐怖は、俺達にはきっと分からない。

「あげはの初めてがーー俺ならいいのにな」


あ、やばっ。

つい、口走る俺。
まじ最悪だ。
絶対引かれーーーーあれ?

赤い頰、潤んだ瞳。

あげはと、視線が交わるーー。


「あげはーーそろそろ寝よう!
抱きしめて寝てあげる!」

おい、今いい雰囲気。

白の奴、空気読めよ。

「あげは、明日も明後日もこれからもずっと、川の字で寝よう。
だって家族だもんなっ」

フワリ、と旬が優しくあげはの頭を撫でた。

旬が、あの口が、最強に悪い旬がーーめちゃくちゃ優しい。
ありえないぐらい優しい、