え、何ーー?

「旬が、ごめんね。
口、悪いし。
怖いし、頭悪いからっ」

旬(シュン)って言うんだ、、あの金髪。
確かに、賢くはないよね。

あたしは地べたに座り込んだままの旬を睨みつけた。

「頭は関係ないだろうが!!
なんだよ、この女!!
甘やかすな、白」

地べたに座ったまま、動かない旬。
白って言うの、この人。

髪、黒いけど。


「髪黒いけど、名前白(しろ)なんだ。
つか、犬みたいって思ったでしょ?」

思考を読まれてる。


犬みたい。

「まあ、少し。」

まあ、あの金髪より大分マシな気がする。
穏やかな白に、いつまでも頭を撫でられていた。

それがまた心地いい。

大嫌いな男なのに、安心する。
変なのあたし。

「わー、白が優しいの初めて見たよ!!
あの、女嫌いが頭撫でてるよ!」

えっ!!

女嫌いなのこの人。
じゃあ、あたしいちゃまずいんじゃ。

あたしは、さり気に離れた。