「はあ?
帰らないってなんで?」


旬が、不思議に首を傾げた。


「そんな、野暮なこと聞くなよ旬。
大方、総長室じゃ監視カメラあるから出来ないとか、そう言うことじゃない?

髪にも付いてるしな。

いいけどさあ、赤ちゃんだけはまだ無理だから!」


ーーーー赤ちゃん!?
もしかしてーーあたし、龍と……。


恥ずかしくて真っ赤になっているとーーーー。




「まあ、そう言う訳だから。
邪魔すんなよ!」


え、龍待って!!

無理矢理連れてかれる。
でも掴む手は優しかった。


ほっ、として高鳴る胸。

増すドキドキーーーー。