「それに、わざわざ手術室選んで刺してくれって言ってるのと、一緒だよな。

きっとわかってた。
あげはが、復讐してもいいと思って選んだ場所だった。





愛されてるよ、あげは。
ただ、愛し方を間違ってしまっただけーーーー」




わざと?
あたしに、刺されてもいいと思ってーーーー?



あり得ない。
普通なら、あり得ないーーーー。



「ーーーーあたしは、暁を助けたの後悔してないよ。戻って来たら言いたい。
頑張ったね、って言いたい!
もう、終わらせるーー。

復讐なんか、いらないっ!」



復讐をしても意味なんか無かった。


何も、変わらないーーーー、いや一つだけ変わった。







「みんなに出会えたことは、予想してなかったこと。導いてくれたのかな?

レイくんごめんなさい、大切な幼馴染みを傷つけてごめんなさいーーーーっ」



不意に撫でられた頭。


「どこまで、優しいのあげはって。
諦められなくなるじゃんっ」



えっーーーー?