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赤いランプが、点灯してる。

手術室のランプ。

車椅子のレイくんが、近づいてきた。


「暁が、ごめんーーーー。

泣くな、あげはっ」


暁ーーーー?

「暁 弥勒。
アイツの名前ーーーー。

俺、アイツの一生切れない幼馴染だからっ」

暁 弥勒。


知らなかった名前。

「知ってたの?
レイくんは、アイツがあたしのことーーーー何、コレ?」


見覚えのあるクシャクシャになった紙。


もしかしてーーーーあの時の。


だけど、今なら読める気がした。

向き合わないとちゃんとーーーー。

















「ーーーーっ、なんでこんな遠回しに伝えて来るの?言わなきゃ分からないのにっ。

追いかけられて、怖くて泣いてあたし、バカじゃんっ」





ダメーーーーっ。


涙が止まらないーーーー。



言葉も、行動も不得意。

「うんーーーー、暁もバカだよな。
言わなきゃ、行動に移さなきゃ伝わらないのに。
ハッキリ伝えたら良かったのにーーバカだよな」



レイくんの言葉に泣きそうになる。