「レイに何が分かるんだよーーーー。

あげはちゃんは、暁にーーーー「コレ」


なんだ?


紙ーーーー?
クシャクシャの紙。


「捨てられなかった。

俺さあ、アイツと幼馴染なの。
アイツが、いけないことしてるのは知ってた。

だけどーーーー、ある日を境にやめるって言ったんだ。







好きな人が、出来たからって。



追いかけているけど、逃げるんだって。

そりゃ酷いことしたし、逃げるよな。
だけどーーーー器用じゃないから"手紙"」


まじでーーーー?



俺は、その紙を開いた。










ーー 一目惚れをした。
最初は、遊びだった。
ただのゲームだった。
だけど気になって気になって、行方を探した。

それが、お前だよ。

追いかけて追いかけて、やっと見つけたのに離れてく。

だから、会いに行ったら絶対に優しくしたい。


ごめんな、あげは。 ーー



弥勒が、あげはちゃんを好きーーーー?







「暁は、あげはを傷つけないーーーー」



その紙は。何回も消しゴムで擦った跡があった。


何回も書き直した必死さが、手に取るように分かる。


みんな、何も言えなかった。


もちろん俺もーーーー。

*黒side終わり*