「まじ、ありないっしょ。
あいつ、必死で隠してるんだよ。

だけどーーーーどんなに高いところが苦手でも、あの瞬間、飛びたかったはずなんだ。

飛べないことに、悔やんでいると思うんだ。
俺はあん時下に居たから、すぐに駆けつけてあげられなかったことに悔やんだよ」


必死で隠してた龍。

間の悪かった事故ーーーー。

飛びたかったのに、飛べなかった龍。






「羽根の無い龍だな。


何にも意味を持たない」


飛べない龍には、羽根が無い。


龍を飛ばすには、羽根が必要。



「その羽根が、あげはなのかも知れないっ」



いつか、和解するであろう。

まだ、今は落ち着くまでーーーーこの先、何も起きないことを祈るだけだ。







*レイside終わり*