「ーーーー冗談言ってないで離れろよっ」


ベッドから動けない俺は、無力だ。

「んー、可愛いね。
やばいわ、レイが好きになるの分かるわ。」

そう言いながらーーーー離れないユウを睨んだ。

ニヤリ、と笑うユウに掴み所がない。
「レイは動ごけないし、あげは、寝てるし。
どうしょうか?」


ギジリーーーー、とまたベッドが軋んだ。

唇を寄せるユウに堪らなくなった俺は、開封されてないペットボトルを投げて当てた。




「いたっ!!
冗談だろ!」



だから冗談に思えないわ!
ふざけんなし。

俺はユウを睨んだ。







「まあ、龍がこの子にハマってんのはまじだけどーーーー、ちょっと今荒れてるよ。
どうする?
彼女が他の男の看病してるって知ったら、この子に何するか分からないよ?」





まじでーーーー?

「悪いのは、俺なのに?
勝手に好きになったのは、俺なのに?
あげはが、悪いんじゃない。」





あげはを傷付けるならーーーー





「あげはを傷付けるなら、俺が龍から奪ってやる!」




誰にも、渡さない。