だけどーーーー今だってそう。
怪我した俺に付き添うあげはに、やっぱり好きと再確認。


「カミナリ、怖いの?
大丈夫だよ、守ってあげるっ」


今も、鳴り止まないカミナリの中、ずっとあげはを抱きしめている。







ガタン!




「いやまじで本降りでやばかったーーーーって何してんの?」


どんなタイミングで来る訳コイツ。

びしょ濡れじゃん。


「泣いてるの?
え、ついにレイにーー「してないからっ、カミナリ怖くて泣いてるだけだからっ」

何を言う気だよ、コイツ。

防いでやったけどーー。

「それより、寝ちゃった見たいなんだけど。
どうしたらいい?」

腕に抱かれたまま、寝ちゃったあげは。

だんだん、重くなって来た。

「あー、じゃあベッドに運ぶからっ。
よいしょって軽っ、羽根生えてる見てーだな」





横のベッドに、あげはを寝かせたユウ。




ギジリーーーー、ベッドが軋んだ音に見れば、あげはの顔の横に手をついて覆い被さるユウがいた。


「ーーーー何、してる訳?」


驚くほど出てきた冷めた声。

「悪りい、なんかムラっと来て。
まず、このドレスが煽るよな?
脱がしちゃうか?ーーーーって嘘だよ!
怖いな、レイくんは!!」


全然冗談に、聞こえなかったけどね。