外では、シトシトと雨が降っている。
乾いた道路を大粒の雨が、降り注ぐーーーー。
遠くの空が光ってる。


「レイくんーーーー?
命を、粗末にしちゃダメっ。
あたしがこれぐらいで済んだのは、レイくんのおかげだよっ。
ありがとうっ」


掠り傷で済んだのはーーーーあの時。

大きな身体で抱きしめてくれたレイくんが居たから。

なのにーーーー。


「龍が、あんなこと言うの嫌い。
許せない」


だけどーーーーケンカ別れしたくない。
せっかく好きになったのに。

「ーーーーあたしがキスしなかったのが、ダメなのかな?
だってみんなの前で、恥ずかしくて。
抱きつくのも、キスもドキドキなのにーーーーピカっ!」

えっーーーー?

窓の外に光が見えた。





ピカ、ゴロゴロガシャーン!!


「やっ!?」




「ーーーーっ」


カミナリ嫌い。大嫌い、絶対無理っ。

「ごめん、あげはーーーー、痛いっ」


は?

あ!あたし、レイくんに掴まってる。

「あ、ごめんなさいっ。
ーーーーあたしっ」

離れなきゃっ、、離れなきゃなのにーーーー。


ガシャーンーーーー!!


ーーーー!

カミナリは、止んでくれなくて必死に離れて行こうとしたあたしの身体は、抱き締められた。

「左手があるから、大丈夫。
離れなくていいよ。
泣かないでよーーーー。」


優しいレイくんの腕に抱かれ泣いてるあたしは、その身体に身を委ねたーーーー。


いけないと、わかって居ながらーーーー。