気づいたら、真っ白な天井を見上げていた。

横にもう一つベッドがある。
カーテンで仕切られていて、誰かわからない。

シャッーーーー。


カーテンが開かれて、知ってる顔に泣きそうになる。


「ーーーーレイくんっ、ごめんなさいっ」

あたしはベッドから降りて、レイくんのベッドに近づいた。


「痛いーーーーよね。
ごめんなさいっ」

涙が止まらないーーーー。


「片手は大丈夫だよ。
だから、こうやって涙を拭うことが出来る。
大丈夫だよ、怖かったね。」


レイくんの指先は、あたしの涙を優しく拭う。


「ーーーー怖かった。
レイくんが居なくなるんじゃないかって怖かったっ」


それは、あたしの本音。

だけど予想に反して、真っ赤な顔のレイくん。


「見るなよっ。
つか、龍を嫌いになるなよ?
総長の姫に手を出したことは、普通ならボコボコにされてもおかしくない訳。

だから、仕方ないんだよっ」


仕方ないーーーー?




「仕方なくなく無いよ!
だって、仲間じゃない!
あんな言い方無いよ!」


あたしは、病院と言うことを忘れて怒鳴ってしまう。


「あ、何痴話喧嘩?

仲いいねっ!」


黒ーーーーって言うかみんな。