「ごめんなさいっ、ユウくん。
あたしのせいでっ。
ごめんなさいっ」

ポロポロ流れ出す涙。

流れ出す涙は、止まらない。

「悪かった大声出して、あげはのせいじゃない。
むしろ、あれで動かなきゃ、男じゃないろ?」

ポンポン頭を撫でるユウくん。

なんだか、笑った顔がレイくんに似ていてまた涙。

「レイくん、大丈夫だよね?
あたしーーーーレイくんになんかあったらっ」

ーーーー。

「レイのこと好きになってくれる?
あいつ、優しいし龍よりいいよ。
龍は、仲間を裏切ったんだから。

ヤキモチ妬いて仲間傷つけた龍なんかより、レイを選んでよっ」


龍が、裏切った?






その時ーーーー手術室の赤いランプが消えた。






「レイくん!!」



身体に包帯を巻いたレイくんが、いた。

眠ってる。

「麻酔で寝てるだけなので、大丈夫です。
すぐに目が醒めると思います!」


良かったーーーー。



安心して、膝から崩れ落ちた。



「おい、大丈夫か?」

そんなあたしを、シュウくんが支えた。

ダメーーーーっ。

安心からか、そのまま寝てしまうあたしがいた。