「ーーーー泣いてんの?
大丈夫、これぐらいッ!」


肩を抑え、踞るレイくん。
痛さからか、冷や汗が凄い。

「ーーーーやだっ。
ごめんなさいっ!
今、救急車来るからっ」


パニック状態のあたしーーーーを抱き締めたのは、レイくん。



絶対痛い筈の、身体。


傷だらけのレイくんにーーーー、崩壊した様に涙する。



怖いーーーー。

レイくんが、消えちゃう様で怖い。


「泣いてると、キスするよ?
泣かないでーーーーっ。
自分が、助けたくて助けたんだからっ」


それでもーーーー。

あたしのせいだ。


我慢出来ない涙が、頰をかける瞬間ーーーー。


その涙に落とされたキスに、、
ドキドキしてしまう。




「ーーーー龍神の女に、手を出すからバチが当たったんじゃない?」


それは、冷たい龍の瞳。



「おい、龍何言ってんだ。
仲間が怪我したんだぞ!!」


龍ーーーー?