「ふざけんな、この変態が!!
あげはに触れるな、バカ!!」

「怖っ、まじ般若だよ。
来るな、化け物っ!」


なんかーーーー。
尋常じゃない動きしてるけど。

とりあえず今は、治りそうになさそう。


龍とシュウの一騎打ちかな。

黒が居ないーーーー。

見渡せば、黒は壁に馴染んでる。

「何してんだ?」

「壁に馴染んでるだろう?
この為のシルバーではあるっ」


黒は、本当わけわからん。
「龍ーーーーっ、飾り付け一緒にしょうよ!!」


俺の腕の中の、あげはが龍を呼んだ。

あげはが掴んでる俺の腕は、
熱を保つ。
なんだか、意地悪したい衝動に駆られた。

支えていた手を少し緩めたらーーーー

「やっ、レイくんっ」

ギュッ、と首にくっつくあげはが居て。


「嘘嘘、ごめんてっ。
怖かった?ちょっとした意地悪だからさ」

「ずるい、そんな意地悪。
ーーーー、離さないで!!」


ーーーーっ!!

何、その可愛さ。



「ちょっ、おいあげは。
なんでレイの腕ん中にいんだよ!!」

走ってくる龍が、見えた。

だからって、離さないけど。


「ーーーー離せよ、レイ」


「やだ。
あげはが、離さないでって言うからさ!」

ちらっとあげはを見た龍が居た。

「ーーだってぇ、レイくんは意地悪するんだもんっ!」


確かに意地悪したけどな。