「ーーーーっ。
見たの?」

「そりゃ見るよね。
スカート丈短いしっ。
ここで、見なきゃ男じゃないよなっ」

いやいや、なんだそれ。

「あの、下ろして?
ーーーー恥ずかしいっ」

シュウの腕の中の、小さなあげは。
真っ赤な顔をして、可愛い。

「えーー、まじ可愛い。
何その素直な反応。
ねえ、龍なんかやめて俺にーーーーしない?」

シュウの肩に置かれた手に、シュウの行動が止まった。


「ーーーーシュウ、俺のお姫様になんか用?」






黒いーーーー。




つか、、なんつーか。





「「うわっ、般若!!逃げろっ!」」


黒とシュウは、息が合うなーーーー。

「あ、レイ、パスッ!!「きゃっ!」


おい、投げ渡すなよ。

しっかり抱きとめたけどーーーー。

だけどーーーー。


「あ、レイくんごめんねっ。
重いよね、下ろして?」

「重くないけど、脚立に上がるのもうダメだよ」


見上げる小さなあげはに、ドキドキするのは知らない振りをした。


「なんで?
やだっ、飾り付けしたい!!」

出たよ、お姫様のワガママ。

だけど、ここは引けない。


「じゃあ、脚立は登らないで。
そもそもさあ、飾り付けしてから看板載せりゃいいんだよっ」

そう、それだよ。

それなら、あげはが脚立に乗らなくて済む。

それにーーーー
あれじゃなー。