「ーーーー脚立あるよ。
下に行こうっ、あ、段差あるから気をつけてね!」

ちょっ、おいおい。

まじ?

「さてさて、飾り付け手伝って来ようかな!」

ニヤリ、と笑うシュウ。

動き始める野郎共。
何も知らないあげは。
なんつーか純粋の塊。

「行かないの?
ありゃ確実に見る気満々だよ?」

「なんとかしてくれ、ミナミ。
あの、変態達っ」


「じゃあ、般若起こして来るか?
先に行ってて、般若起こして来るからなっ」



ミナミは、総長室に消えた。


般若ってーーーー龍だよな。


「俺は知らないからな。
どうなってもーーーーっ」




それから、みんなであげはがいる下の階に行ったんだけど。





「あげはちゃん、まずいですよ。
黒さん、シュウさん。
総長にバレたら殺されますよ!!」


怒鳴ってる声はツヨシのもの。

脚立の上に、あげはがいてーーーーその下に黒と、シュウが支えてる形でいる。

ニヤニヤ、と笑ってる奴らを殴りたい衝動に駆られた。



なんか、脚立の下の2人は嬉しそうだ。

「いやーー、絶景だね!!
いい感じだよっ」


黒が、ニヤニヤ笑う。

「うんうん、白か。
なかなかいいね〜!」




「えっ!!
きゃっ!」

ーーーー!!


シュウの言葉に、バランスを崩したあげは。

あっ、と思ったのも束の間。


脚立から落ちたあげはーーーー。






「おっと!
大丈夫か?」


抱き上げたのは、シュウだった。