「ーーーーだいたい女の子キャラ少な過ぎ。
あげはちゃん、競争激しいからなんとかして欲しいよ!」

何、女の子キャラって。

黒って本当わけわからん。

「お披露目ってあれやるの?」
黒が、言うアレとはーーーー。

「やるんじゃ無いの?
見たくねー、あげはが龍にキスされるとこなんてさあ」

お披露目でする、誓いのキス。

「あれ、なんか意味ある?
なんか、悶々とするだけだよなっ」


シュウらしい。

やっぱ変態じゃん、コイツ。

悶々って、言うかーーーーイライラする。
それはきっと俺が、あげはを好きになったからに違いない。


「よし、まぁ飾り完璧。
後は飾るだけだな!!」

ガチャーーーー。


総長室が、開いた。

「あ、おはようっ。
わあ、飾り可愛いっ!!」

「あげはちゃんも、飾り付けする?」

ニコニコの黒。


「いいの?
したい!
わあい、飾り付けっ!
高いところ付けたい!」

高いところ?
そのスカート丈で高いところ登るの?

ニヤリ、と笑ったのはーーーー黒と、シュウ。

確信犯かよ。

最悪だな。

「ーーーーあげは、高いところ登るのやめた方がっふがっ「ん?なあに?」

おい、誰だよ。
口塞いだ奴はーーーー。

後ろっていやー。


「あげはちゃん、飾り付け行こうか。
おいでおいでっ。
龍寝てるんでしょう?
居ない間に、飾り付けしちゃおう!!」


ーーーー黒かよ。


本当、変態だ。

ガブっと勢いよく噛み付いてやった。

「イター!!何すんだよ、この獣が!?」

獣って。
やられっぱなしは、嫌だ。