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女の子ばっかで、なんだか落ち着かない。
「美容院、なんで美容院?」

落ち着かない。

すげー見られてるし。

「ーーーー、主役を可愛くするこれ常識。
可愛くしても、好きになんなよ」

絶対、俺に向けた言葉。
間違いないね。

「失礼します、あらっ可愛い!
髪も長いしっ。どうしますか?」


店員さん、本気の笑顔だ。





「お姫様にしてください!」


まじ?

龍が、言ったんだよな。
まじで。




「は、はい。
分かりました!あちらでお待ちください。
彼女さんお預かりします!」










恥じらいは無いのか。



龍には。





隣に座る龍を見た。



「恥じらいないの?
お姫様とか」




「逆に、彼女誘拐して恥じらいは無いのか?」



言われて言葉に詰まる。

「別に、誘拐してない。
シュウと、龍がケンカするからあげはが泣きそうな顔してた。

連れ出しただけ。」


嘘偽り無い。

だけどーーーー。






「へ〜、それでなんであげはの腕、抑えてたわけ?今流行りの壁ドンか?」


見られてたーーーー。



流行りってーーーー。