「ーーーー、本当にごめんねっ」


あげはが泣きそうになった。
抱きしめて胸の中におさめたら、少しだけ震えた身体。


手を掴んだら、氷の様に冷たい肌。

「ーーーーとにかく、今日は寝るから。
また明日なっ」


ーーーー明日は必ず来る。
その明日は、明るい明日ならいいな、と思っている。


だけどーーーー、あげはのことを好きな奴ばかりのバカでかいだけの倉庫の中で。



女の子一人。


大切なあげはを守り抜けるか、不安があった。


「行こうっ」


総長室に入ってしまえばーーあげはを抱きしめて終わりーーーーなんかならない。


「ーーーー龍っ。
あたし、一緒に居ていいのかな?」



ダメなわけない。


「ーーーー、あたしがいけないのかな?
答え出さなかったから。
あたしねーーーー、みんなが好き。

一緒に居たい。

仲間じゃダメかな?
価値ないかな?」


痛いほどわかる、あげはの気持ち。


泣かせてごめんね。



「ーーーー守るからっ。
ずっと側に居てよ。」


好きなんだよーーーー。