「何あいつ、嫌味?」

ため息。
高らかな笑いの黒は、部屋を出て行く。

ただーーーー側に寝ているあげは。
頰を撫でたら、気持ち良さそうに、スリスリする姿はまさに子猫。

さっきまであげは、と。


そう考えただけで募る想い。

「一生、守るからなっ」


誰にじゃなく、呟いた言葉はーーーー、夜の闇に消えた。













「はあ、可愛いな。
やっぱりーーーー、クソっ、龍の奴うざい!」




なんだ?

夜中だと、思う。

まだ暗い室内。





「あんま、声出すと起きるぞっ。
俺らが見てるのバレるわ!」




白ーーーー?

なんだ、白か。

まさか、部屋にいるわけない。
きっと夢だわーーーー。


たしかに思った。

だけどーーーー。