「じゃあ、、愛してあげるっ」



とびきり甘いキスを与えた。

紅牙の奴が、あげはの初めてなんて、嫌すぎる。
絶対、優しくない筈。
現にあげは、怖がって泣いてるしな。

「ーーーー緊張してるの?」

汲み取られた気持ち。
そりゃー。



「あげはが、初めてだからな」






あげはが、瞳を見開いた。

信じられないって顔に、変わる。


「ーーーー嘘っ。
龍が初めてなんて、嘘!!」

え!全否定!?

なんだか悲しい。

「何、遊んでそう?」


まじ、遊んでそうに見えるだろうか。


「興味無かった。
我龍を作るのに、必死だったけど。
今は、あげはしか目に映らないーーーー。


好きだよ、あげは。
カメラとか、どうでもいい。
逆にアイツらに見せつけてやるっ!」


あげはを、ギュッ、と抱き締めた。

色付いたのは、あげはの頰。