「折れた羽根が、あるなら俺がやる。
辛いことがあれば、空眺めて見な。

絶対、いいことあるからっ」


「飛び立てるかな?
あたし、これからも龍の側に居ていいの?」


俺の側に居ていいのなんて、分かり切ったことじゃん。


「当たり前っ。
つか、俺が離さないからっ!」


冷え切った身体を抱きしめた。
そしてーーーーキスをした。


「ーーーーなんか、熱くなって来ちゃった。

ねえ、龍。



愛して欲しいですっ」





ーーーー。

意味が、わからないわけじゃない。




「たくさん、龍でいっぱいになりたい」





意味が、わからないわけじゃない。


だけどーーーー。



「怖くない?」

今まで、辛かったあげはの負担になりたくない。


「少し。
でもね、龍だからっ。

龍だから、いいのーーーー。

たくさん愛してくださいっ」




少し触れたらーーーービクつく身体。

「ごめんね、めんどくさいよね。
初めてじゃないのに、怖がったり泣いたりっ」


涙目に見つめるあげはに、優しいキスを与えた。