「まだ、残ってるじゃん。
はい、あーん!」

まさかのあーん!!、にあたしは立ち上がる。


「ーーーーあたし、お風呂いってくるよ!」

居た堪れない!

みんなが見てる。
あたし、絶対変に思われてるよね。

ーーーーグィ。

急に手を引かれて気づいたら、龍の胸の中。

一瞬だけ止まる時ーーーー。



「ーーーー部屋で待ってるなっ」

ーーーーっ!!

「ーーーーっ、龍。
あのね、あたしねーーっ」





このドキドキを言いたい。
白とか旬じゃない。
何かが違うドキドキ。


「あげは、風呂今すぐ行ってきて。
龍と大事な話あるからさ」


柔らかい声が聞こえて、白のものだと気づいた。
冷めていく熱。

大事な話ーーーー?


「わかった。
行ってきますっ。」


白の話がまさかーーーー。









「それで、あげはのことだけどーーーー、あげはは龍が好きな訳?」







あたしの話なんて、知らない。





ただーーーー、今のドキドキの熱を下げるのに必死だった。






「あげはが俺を好きなら、幸せだよっ」






冷たいシャワーが、あたしの熱を冷まして行く。



その後の暖かな湯船に、あたしの熱は再度上がるんだ。