「ーーーーねえ、いいのあれ?」

紅牙な倉庫に置いてかれた、黒。

ロープでグルグル巻きになっている。


「いいんだよ、あげはに悪さした罰だしっ」

罰ってーーーー。


でもあれじゃ、抜け出せなくない?



「あのまま置いて行ったら可哀想だよ!」

ただ、可哀想な黒。

いくら罰とは言え、やりすぎかもと。

あたしは龍を、見つめた。


「ーーーーあげは、優しいな。
だけど大丈夫。
あんな、縄簡単に解くからなっ」

まさか!?
あたしは、車の中から黒を見つめた。



ーーーー!!

縄、解き始めたよあの人。

「黒って何者?」


そう、それ。