よし、こうなったら、奥の手。
使うしか無い。
「お願い黒っ、離してっ」

あたしはウルウルと、黒を見上げた。

「うっ、可愛いっ。
余計やめれないよ、んな顔されちゃっ」


黒、真っ赤。


「ーーーー黒、痛くしてごめんね!」



「は?」




そう、股間を蹴ってごめんなさい!







「いたっ、まじかよっ!」


今だ!!

黒が、油断してる隙にあたしは、車から降りた。





目の前にいた龍に抱きつく!





「ーーーー龍、助けて!
黒に、犯される!!」








「ちょっ、あげはちゃん!!」





あたしは、ウルウルとした瞳のまま、龍を見上げた。



「は?


黒っーーーー、あげはに何してた?」



あれ?
なんか、龍が黒い。

黒なんかより、数倍黒い。