ーーーーーーーーーーーー

今の状況が、恥ずかしくてやばい。

だって、誰もいない車内で黒に押し倒され、繰り返すキスにーーーー、やっぱり黒も、男だって分かるから。

「黒、わかったから。
男って意識してーーーーます!」


意識というか、ただ恥ずかしいのは本当。

「何その間。
やっぱり、もっと意識して!!」


ちょっと、黒!?
首に顔を埋める黒。

「白と旬にキスマーク残された気分はどう?
ツヨシまで、虜にするあげはちゃんってーーーー
小悪魔っ。」



首に息がかかってーーーー、くすぐったいよ。


「話さないでっ。
くすぐったいよっ!!」

「うん、離さないっ」


たぶん、違う。

黒のはなさないと、あたしのはなさないは、絶対違う意味だよ。


首筋に口づけられて、小さな声が漏れてしまう。


「やっ」


クスッ、と黒が笑った気がした。


なんとしても、ここから出ないと。
あたしはとにかく起き上がろうとした。

「だーめ、逃げちゃっ。
俺多分、奴らに殺されるから。
逃げられると困る訳。」


そんなこと言われてもーーーー。