「ーーーーありがとうっ、黒っ」

「俺は、あげはちゃんがずっと好きだよ。
だけどーーーーっ」

ちゅ。

不意に重なるキスの音。

君がドキドキするのは、俺なんかじゃないのがわかる。



「まさか、黒っ。
あげはを襲ってーーーー!?」


外から聞こえる旬の焦った声。

「本当、このまま流れに任せたくなったよっ」

「ふぇ?
流れって?」


何も、わかってないあげはちゃん。
本当、純粋な君。


「なんか、やばい。
汚したくなったしっ」


再度、押し倒してしまう俺はきっとーーーー

黒に染まり過ぎた。


中身まで真っ黒じゃないか。

「あ、もう、黒っ離して!!

嘘つきっ!!」


「離さないなんて、言ってないよ?
あげはちゃんが、可愛いから悪いっ」






どうしょう。

こんな気持ち、初めてだ。


「あげはちゃんが、好きっ」


君への、本音だよ。


*黒side終わり*