「怒ったの?

ごめんね、お願い離してっ!」


力を入れても、こんなもんか。
やっぱり、女の子だ。

「黒ーーーー?」




二人だけの空間。

嫌にうるさい空間に、早変わり。
だからーーーー、車の運転席を完璧開かない様にロックした。


黒塗りの車内からは、何も見えない。

「あれ?
黒、鍵かかってるぞっ。
開けろよーー」


外から聞こえてきた、龍の声。


「何、開かないの?」




白の声が、聞こえた。


「黒、みんな来ちゃっーーーーっ!!」



ごめん、我慢出来ない。


俺は、あげはちゃんにキスをした。