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気づいたらツヨシさんの車の中ーーーー。

櫂くんと二人。
寝ていた見たい。


不意に、櫂くんが起きて視線が絡む。


「おはよ、なんか夕方みたいだけどっ。
なんか、なんも無いなっ」


そう、あんなに騒がしかったサイレンの音も、何も聞こえない。

「本当に終わったんだねっ。
あたしは、幸せだよ。
やっと復讐が、終わった。

龍神達が、助けてくれたっ」



強くて逞しい龍神達はーーーー。


優しさもプラスされ、行き場の無いあたし達にーーーー幸福をもたらした。



「大丈夫ですか?」



運転席にいるツヨシさんは、あたしを見つめた。



「心配しましたよ。
もう、どこにも行かないで下さいっ」



ツヨシさんの優しい言葉に、泣いてしまうあたし。