肩で息をするので、やっとだ。

安定しない心ーーーー。


フワリと抱き締められたのは、龍の胸の中。


「ーーーー龍っ、嫌いなんて言ってごめんなさいっ。

ありがとうっ」






あたしは泣いた。
龍の胸の中で、思いっきり泣いた。








「許さないーーーー。

勝手にどっかいって散々心配かけてーーーー、挙句の果てに、何脱がされてんだよ!」


えっーーーー?

脱がされーーーー?

あたしは自分の身体を見た。


キャミソールがない!!

しかも、ピンク色のブラが丸見えだ。
これ、みんなに見られてるんじゃない!!?


あたしは周りを見渡した。


だけど周りに誰もいない。