ーーーーーーーーーーーー


そこは冷たかった。


そこは、光のない闇だった。

「ーーーーよお、こないだはどうもな」


それは、冷たい突き刺すような声。



「嫌だ。
来ないでっ!」




怖いーーーーっ。


近づかないでーーーー。



「俺は会いたかったよ。
まさか、櫂の知り合いなんてな。
ビックリだわ!
なあ、櫂ーーーーっ。」




えっーーーー?





椅子に座ってる男が、あたしを見上げた。


「ーーーーごめんね、あげはちゃん。
俺ずっとあげはちゃん、好きだった。

だけどーーーー、兄貴には逆らえない。」






兄貴ーーーー?


紅牙の総長が、櫂くんのお兄ちゃん?



あたしは、、あたしの気持ちは変わってないよ。