「ーーーーあげはちゃんっ。
龍さん達は、あげはちゃんには戦って欲しくないって思ってるよ?」


ツヨシさんは、まっすぐあたしを見つめた。
その真剣な瞳は、逸らしてはいけない気がしてーー強く見つめ返した。


「わかってる。
だけどーーーー悔しいっ。

女だからって好き勝手にされて、身体も心もぐちゃぐちゃにされてーーーー、あたし負けたくないっ!」




悲しいーーーー。

あの日、冷たい路地裏で乱暴に抱かれた。



女であるあたしは、勝てなかった。


絶対に勝つ自信は、討ち破られた。
それは、二度目の出会いーー。



「ーーーー、あの時のこと、今でも夢に見る。


もう、誰にも傷ついて欲しくない!」



ーー大切な人が出来ました。


大切な人達が、守ってくれる。。


そんな弱いままじゃ、あたしはあたしの"闇"に勝てない!ーー