「ーーーーギュッとするって約束したのに」

確かにオセロの時、そんな会話をしたよな。

「あー、したけど。
なんか、変だぞあげはっ。
落ち着けよっ!」

「やだっ!
ギュッとしないと、寝れないよ〜。
ーーーーお願いっ、ダメ?」


「ーーーーっ!まじ、小悪魔っ」

観念したらしい旬さんは、震える手であげはちゃんを抱き締めた。


「ーーーーっ。
まじ何な訳?
ツヨシ、助けてっ」すいません、旬さん。

無理です!!


「これでいい?
つか、まじ小さくて可愛いわ。
何、このミニマムドールはーーーーっ!」

ミニマムドール。

確かに小さな体型で、見た目は少し大人びた少女だ。

まだまだ、大人の殻を破けてないっぽいのが、伝わる。