「ーーーーまじ、訳わかんねー。」

いや、俺は頭が混乱してる。
突然現れた旬にも。

「なあ、まじキスマーク付いてんのか?」

俺は真実が、知りたいよ。


「首に赤い痕、付いてたっ。
あれがキスマークじゃなきゃ何だよ」

あれがキスマークじゃなきゃーー?


「蚊とかっ」

なんてベタなセリフ吐いて見たり。

「はあ、もういいや。
疲れるわーーーー、帰って寝るわ!」

寝る!?

オセロの勝負で、決着はついてるけどーー
やっぱり、面白くはない。

「寝るって、寝れる訳?
キスマークに嫉妬して、なんかすんなよ?」


俺がそう言ったら、ニヤリ、と旬が笑った。


「なんかって何?」

ーーーーなんかって。

なんて、答えたらいいやら。

戸惑う俺。

なんか、旬のが大人じゃね?

「なんもしないよ、おやすみ龍っ」


旬が、最近大人びて来て、俺の精神がガキに思えて仕方ないほどだ。