「その、敬語もやめて欲しいな。
ダメ?」

甘い声で、囁く様に話すあげはちゃんにーーーー。
どうしていいか、分からない。

15歳になったばかりの、あげはちゃんがーーーー大人の人の様に思えるぐらい魅了された。


「わかった。
怖かったねっ、もう大丈夫っ」


俺はあげはちゃんの頭を撫でた。








「白が、別人みたいだった。
怖かったよっ」




泣いてるあげはちゃんが、胸にくっついて来て跳ねる鼓動。


それがだんだん重たくなって来た。

ん?

「スースー」


寝!?


まじ?

抱きついたまま、寝てるあげはちゃんの体を抱えて、総長室の真ん中に寝かせてあげた。


しっかり布団も、かけてあげる。

「んっ、白っ」


白さんを呼ぶ声に、少しばかり嫉妬した。

「この声が、俺ならいいのにな」







到底、白さんに勝てるわけないけど。



首筋の、赤い痕に目が行く。

見ちゃいけない、と格闘の末ーーーー。


出した結末はーーー。


チュッ。
赤い印に、キスをした。



「ーーーーまじ、無理っ!」


俺は、ベッドから離れた。


*ツヨシside終わり*