「ーーーー泣かせたく無いなんて、言葉しつつ、泣かせるなんて、最低だな」

わかってる、反論は無い。
旬と争う気だってないーー。

自分が、悪い。
それでもーーーー。


「うるせーな、旬には渡したくなかった。
だけど、仕方ないよな。
オセロは、負けたんだし。
まあ、せいぜい、"理性"と戦って夜過ごしてね!」

嫌味だけは、言っておく。


「なんなんだよ、じゃあもう知らねーよ。
俺は、白みたいにはならないーー!!」


旬は、怒鳴って逃げるように離れてく。







「ーーーー白くん。

あげはちゃん、泣かさないでください。
大切な子だからーーーー」


側に居た櫂は、それだけ言うと離れてく。


わかってる。

わかっていたーーーー。

みんな、あげはが好きなんだと。