「ーーーー旬さんって、オセロのプロじゃないですか!!」


えーーーーっ。

あたしは思わず旬を見た!


ニヤリ、と笑う旬が口を開くーーーー。

「ーーーーいやいや、俺には強敵がいるから。白とかっ。」

あー、白とか強そう。
「白は、やめとけば?
一日、休ませてあげるよ?」

ニヤリ、とまた笑う旬。

「ーーーーやだ。
今日だけは、譲らない。
今日は、特別な日だからさ」

白ーーーー?

白が、あたしを見つめたのがわかった。

ドキッ!!

何、今の目。

グイッーーーー。

大きな手が伸びて来て、あたしを抱きしめた。

「はいはい、文句はゲームの後な!!」


耳元から、聞こえてきた太い声。
大きな体格。

「ちっ、近いよ旬!!
離してよ!?」

ダメだ。
旬に、ドキドキする。
最近、可笑しいよ。

胸が、騒ぐ。